江戸時代の風物詩でもあった「大名行列」は、現代においてはお祭りで見る事ができますが、日常的なものではありません。
一方で、例え表現として「大名行列」を使われる場合があります。
本記事では、例え表現「大名行列」の語源や由来について解説し、言葉の使い方とたとえ例文を紹介します。
また、例え表現で使われる「大名行列」の世界観を感じることが出来るドラマやマンガについてまとめます。
例え表現「大名行列」の語源・由来

小学館のデジタル大辞泉によると、大名行列は下記のように説明されています。
だいみょう‐ぎょうれつ〔ダイミヤウギヤウレツ〕【大名行列】
1 江戸時代、大名が参勤交代などの公式の外出に際し、格式に応じた規定の人数・装備などをととのえて行った行列。
小学館/デジタル大辞泉
2 議員・大学病院の教授などが、供を大ぜい引き連れて歩くことを皮肉った語。
江戸幕府三代将軍徳川家光の令により、武家諸法度にて定められたのが参勤交代です。
それまでも大名行列自体は、戦や公式行事に赴く際の行列として存在していました。
参勤交代により、各大名が所領と江戸とを往復するようになり、日本中で見られるほどの規模となりました。
現代では、偉い人が、多くの供を連れて歩く姿が、現代の議員や教授を連想させるとして、例え表現として使われています。
言葉「大名行列」の使い方とたとえ例文

ここでは具体的に、言葉「大名行列」の使い方とたとえ例文を紹介します。
前述した、デジタル大辞泉で説明があったように、議員や大学病院の教授に対して使う事が多いようです。
議員
新型コロナの流行もあり、議員が供を連れて視察先を訪問することに対して、皮肉を込めていうケースがあるようです。
「〇〇大臣、供を連れて大名行列で、現地に赴くのは密になるのでアウトです」
一般庶民からすると、なぜそれだけの人数が必要になるのか理解に苦しみますが、参勤交代時の大名行列も、必要以上に華美になることもあったようです。
大学病院の教授
大学病院で、教授が看護師などの医局員を引き連れて、患者を見回るシーンを「大名行列」と表現することがあります。
「ドラマで見た大名行列風な回診って、ほんまにあるんやなあ」
と、実際に入院したことのある方から聞いたことがあります。
大名行列が見れるドラマ・マンガ
議員と大学病院の教授を例に、大名行列の使用例を紹介しました。
実際に目にしたことがない方からすると、想像しにくいかもしれません。
ここからは、大名行列が見られるドラマやマンガについて、まとめていきます。
罠の戦争
2023年に放送されていた草彅剛主演のドラマにて、大名行列のような議員が率いる列を見ることが出来ました。
このドラマは、議員の秘書をしていた主人公が、息子が巻き込まれた事件をきっかけに真犯人に迫っていく物語です。
自分たちの利益を最優先に政治を食い物にしている議員に対し、当初、主人公は弱者の味方につく政治家になろうと決意し行動しますが、徐々に毒されて行きます。
家族や、事務所の仲間からも三行半を突き付けられる中、起死回生の一手で逆転を遂げます。
大名行列のように人が連なるシーンのみならず、最後までドキドキできる展開が必見のドラマです。
クニミツの政
クニミツの政は、マンガ「サイコメトラーEIJI」のスピンオフ作品として描かれた作品で、地方を舞台にした政治マンガです。
主人公は、下町のヤンキーあがりで、ひょんなことから政治に関わるようになり、秘書として市長選挙を戦うストーリーです。
この作品でも、政治家が人を引き連れる大名行列のようなシーンがあります。
政治の裏の部分や、宗教が絡むような話など、実際はどうかはわかりませんが、政治の複雑さをコメディ要素を含めて描いています。
白い巨塔
続いては、大学病院を舞台にした小説で、何度もドラマ化されている「白い巨塔」です。
財前五郎と里見脩二の対象的な二人の医師を通じて、医局制度の問題点や医学界の腐敗を鋭く追及した作品です。
大名行列のような回診シーンが登場し、医者と権力との繋がりを感じた人も少なくないでしょう。
教授の座を求め、権力の高みを目指そうとする財前と、目の前の患者に注力する里見のやり取りに、さまざまな想いを巡らせる作品です。
ブラック・ジャック
最後に紹介するのは、漫画界の巨匠、手塚治虫が描いたブラックジャックです。
短篇的な話が多いですが、大学病院などの大病院を描いた話もあり、大名行列のような回診シーンも出てきます。
手塚治虫らしく皮肉たっぷりに描いているように感じ、ブラックジャックの振る舞いにスカッとした人も多い事でしょう。
無免許でありながら、腕の立つブラックジャックが、医療に対する反乱とも言える姿を描いているように感じる作品です。
まとめ
ここまで、例え表現「大名行列」の語源・由来!言葉の使い方とたとえ例文についてまとめてきました。
また、議員や大学病院の教授が、大名行列に供を連れて歩くシーンもまとめました。
江戸時代の参勤交代時に見られる大名行列は、江戸の風物詩として見物する庶民が多くいたといわれています。
しかし、現代では、好ましいものではなく、皮肉の対象として使われることが多いようですね。
人が、多く連なっているシーンを見かけたら、江戸時代に想いを馳せてみるのもいいかもしれません。
